・Windows Server 2012 R2 を構築する
・サーバーはNEC EXPRESS-5800-100
NECのミニタワーです。コンパクトでスペースをとらないのと、ファンも大きくて冷却にも安心感があります。今主流のラックサーバーより安価であるというのが一番の理由です。
・2012を立ち上げる
今回バンドルされていたのは、2012で、R2ではありません。一応2012を立ち上げました。予想はしていましたが、2012の初期画面はWindows8と全く同じタッチパネル方式です。スタートボタンがありません。そこらじゅう探さないと、再起動やシャットダウンができません。何より、プログラムの一覧が出てきません。ウィンドウキーを押して、タッチパネルを出し、画面の下で右クリックをしたら、右隅に小さなアイコンが出てきて、やっとプログラム一覧に辿りつきました。
・GUIはアップルの真似?
iphoneやipad、アンドロイドタブレットに追いつくためのGUIだと思いますが、それをPCやサーバーに強引につけるというマイクロソフトの考えの短絡さにはあきれかえります。こんなものには付き合いきれないと断定し、R2にアップグレードすることにしました。初めは、Windows8と同じアップデートでR2にアップグレードできると思っていましたが、2回ほどアップデートをやりましたが、2012のままでR2にはなりませんでした。
・2012-R2評価版をインストールする
2012-R2評価版を。ダウンロードする。4.2GB。
このファイルをISO形式でDVDに書き込む。
・DVDの書き込み方法
isoファイルを右クリック>プログラムから開く>Windows ディスク イメージ書き込みツール。
・DVDのセットアップ
2012サーバー上で、このDVDのセットアップを起動してインストールをおこなう。アップグレードとカスタムの方法が出てくるが、2012から2012R2へはアップグレードできないので、カスタムを選択する。いままでのwindowsフォルダは、windows.oldとして保管される。読むことはできるが、元の状態(2012)に復帰することはできない。何回か再起動の後、インストールが終了する。入力はadministratorのパスワードくらいか?、時間は15〜20分くらい。
・ExpressBulderで元に戻す
インストールが終了すると、2012のwindowsフォルダは使用できなくなり、R2はアンインストールできません。全くの新規インストールと同じ状態になります。
やっぱり2012に戻して、普通に使いたいと思った時はどうするか。通常はWindows-backup用のCDがありますから、それで初期状態に戻します。しかしEXPRESSサーバーには、ExpressBulderというCDがついており、これを使用するとほぼ自動で、初期状態を構築してくれます。CDを入れ、再起動すると自動でExpressBulderが立ち上がります。ほとんどデフォルトのままでいいと思いますが、デフォルのパーテションが40GBですので、これで失敗することがあるようです。その場合は、カスタムで、パーテションの指定をするといいと思います。インストール時間は、約1時間くらいです。コマンドラインが自動で開き、エラーも出たりしますが、ほっておいていいようです。
・スタートボタンがつく
2012R2が立ち上がると、画面下のタスクバーの左にwindowマークのスタートボタンがつきました。押してみると下の方に矢印があり、それを押すと、プログラム一覧が出ました。また、スタートボタンを右クリックすると、シャットダウンやログオフのメニューが出ます。これで一安心です。
○各種設定と解除
まずデスクトップは、ゴミ箱しかありません。
これを設定するのには、コントロールパネル>検索>デスクトップ>デスクトップアイコンの表示、となります。これでマイコンピュータやネットワークが出てきます。
○コンピュータの管理
これまでコンピュータを右クリックして「管理」を選ぶと出てきましたが、R2ではサーバーマネージャーが立ち上がってしまいます。コンピュータの管理がコントロールパネルの管理ツールの中に退避させらたようです。ユーザーの追加等、ほとんどの管理がこれ一つでできるので、このショートカットをデスクトップにコピーしておきます。
○資格情報マネージャー
コントロールパネル>資格情報マネージャー
各サーバー毎に、IDとパスワードを入れる。これをしないと別のサーバーの共有フォルダを開くとき、その度にIDとパスワードを要求される。自動で保管してくれない。
○IEセキュリティ強化
サーバーマネージャー>ローカルサーバー>プロパティ
IEセキュリティ強化の構成 有効
administrator は無効にする。
サーバーではIEは使用禁止のくらいセキュリティ強化されており、デフォルトではほとんどのサイトを開くことができない。都合が悪いので、一部無効にする。
○デスクトップ エクスペリエンス機能の追加
フォトビューア、地図、flash等のアプリが入る。
サーバーマネージャー>機能の追加
ユーザー インターフェイスとインフラストラクチャ>
デスクトップ エクスペリエンス をチェック。
インストールする。かなり大きく、少々時間がかかる。
サーバーでは、これが無効になっているため、保管したjpeg画像をビューアで見ることができない。
再起動すると、windows8と同じように、初期画面がスタート画面になる。
○スタート画面をスキップ
タスク・バーを右クリック>プロパティ>タスク バーとナビゲーションのプロパティ>ナビゲーション タブ
サインイン時または画面上のすべてのアプリを終了したときに、スタート画面ではなくデスクトップに移動する にチェック。
これで最初と同じ、デスクトップが立ち上がってくる。
……続く。
共有元ページ