・SuperOPT100eでローカルルーターを作る。
・L3スイッチの老朽化
現在社内に2つのネットワーク(セグメント)があり、それをL3スイッチでルーティングしています。このL3スイッチが老朽化して交換する必要が出てきています。
・ファイアウォールが遅い
2つのネットワークにはそれぞれBBルーターでインターネットに接続しています。一般社員が利用するネットワークには安全のため、BBルーターの手前にファイアウォールのブリッジをつけてあります。このため速度が極端に遅くなっています。
・抜け道ゲートウェイ
この2つのネットワークの間に、もう一つゲートウェイをつけて、もうひとつのネットワークのBBルーターを利用しようというのが今回の目的です。ローカルルーターを構築し、デフォルトゲートウェイを設定、BBルーターにこちらのネットワークに戻るスターティックルートを設定することになります。
・L3スイッチの代わりにも
これができると、IPアドレスを変えるだけで、現在のL3スイッチの代わりにすることもできることになり、L3スイッチの老朽化の課題も解決できます。
L3スイッチ(アライド 現行価格約30万円)
・SuperOPT100e
『価格.com「有線ブロードバンドルーター」部門 満足度1位継続中。 SuperOPT100Eは発売以来、多くのお客様から「落ちない」「安定性が高い」とのお声を頂いております。それらお客様の声に支持され、おかげ様で「有線ブロードバンドルーター」部門で満足度1位を継続しております。』
だそうです。
当方でもSuperOPT90の頃から、WEBサーバー公開用に10年以上使用していますが、大きなトラブルもなく、安定して稼動しています。実は、この上にgiga*1000*という高速機があり、その最初のバージョンも使用しましたが、なんと使用1〜2ヶ月でダウン、再び動くことはありませんでした。動く時に、かなり熱くなったので、そのせいで基盤がだめになったのではないかと思います。
初期の頃の問題ですから、今は大丈夫だと思いますが、それ以来ずっとOPT100eを使用しています。名前の通り、100mbpsのスピードですが、かなりのアクセスでも大丈夫です。予備も含めて、10台近く導入しています。
基本設定です。ここでルーターのIPアドレス(LAN側アドレス)を設定します。IPアドレスの設定、変更は注意しないと、ルーターに接続できなくなります。LAN側のネットワークも兼ねるので、サブネットマスクも設定します。通常は/24(255.255.255.0)です。
WAN側の動作を設定します。通常は、PPPoE(プロバイダへの接続)の設定になっています。ローカルルーターを選び、詳細設定を押します。
WAN側のネットワークアドレスを設定します。サブネットマスクは通常/24(255.255.255.0)です。このネットワークとLAN側のネットワークをルーティングすることになります。
スターティックルーティングの設定。ここで、デフォルトゲートウェイとその他必要なスターティックルートを設定します。元々ブロードバンド用なので、デフォルトではPPPoEポートとWANポートにデフォルトゲートウェイのチェックが入っています。これらのチェックを一旦はずします。
スターティックルーティングの設定。WANポートかLANポートにデフォルトゲートウェイを設定します。今回はLANポートです。デフォルトゲートウェイはどちらか一か所になります。
フィアウォール。ローカルルーターなので、ファイアウォールを全てはずします。デフォルトでは、NetBIOS(137〜139)が遮断されているため、Windowsのネットワークは通りません。
先ほどデフォルトゲートウェイにしたルーター(既存のBBルーター)のスターティックルーティングを設定します。別のネットワークから来た場合の戻りルート(今回のローカルルーター)を設定します。これがないと別のネットワークには戻れません。
ルーターの設定は以上ですが、今回の別ルートと本ルートの両方を使い分ける場合は、別途自PCにスターティックルーティングを設定する必要があります。Windowsのルーティングに関しては、また別の機会に…。
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