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百人一首の楽しみ (2016/1/5)



日本人にはなじみの深い『百人一首』。お正月にはかるた遊びとしてお茶の間に登場し、あるいは和歌の入門編として中学や高校の国語の授業で取り上げられたり、「競技かるた」としても毎年全国各地で大会があるほど。最初の一字が読まれた瞬間に札をねらい、「100分の1秒で決まる畳の上の格闘技」と言われます。鎌倉時代の代表的歌人である藤原定家が、京都・嵯峨野の小倉山荘のふすまを飾るために、古今集 、新古今集などの勅撰和歌集から、大歌人たち百人の代表的な歌を1首ずつ集めて作った「小倉山荘色紙和歌」が原形とされますが、100首の歌を、たて10首よこ10首の正方形のマス目の中に、ある特殊な並べ方をすると、上下左右隣り合う歌どうしが「合わせ言葉」によってジグソーパズルのように結びつく(百人一首は歌織物《秘められた水無瀬絵図》)というから驚き。
 かるたはもともと宮中の遊びであったのが、江戸時代になって木版画の技術に伴って一般庶民にも広がり、娯楽としてだけではなく、「国民必須の学問の教本」となったのだそうです。100首のなかの46首までが恋歌。平成の私たちも、和歌に詠まれたロマンや言葉遊びをじっくりと味わってみませんか?
競技かるたのルール 全日本かるた協会
百人一首の秘密 林直道
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百人一首と和菓子 辻調おいしいネット
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