日本でも人気の高いオランダの画家フェルメールの展覧会が、2008年8月2日から12月14日まで東京・上野の東京都美術館で開催されます。日本初公開の作品も含め、三十数点しか現存しないフェルメールの作品の中で、7点もの傑作が日本にやってきます(うちオランダからは2点)。フェルメールの故郷のデルフト・スタイルの他の画家たちの作品とともに、風俗画の名作が日本に集まります。 風俗画とは、人々の日常生活を描いた絵画のことで、市民たちが政治や文化の担い手となった17世紀のオランダでは、聖書や古代神話を主題にしたそれまでの宗教画や歴史画とは別に、台所や室内で働く女性の姿が登場するようになり、日常を題材にした親しみやすい風俗画の人気が高まりました。フェルメールの描く空間は、左側の窓から室内に射し込むやわらかな光の表現と、人物や構成物の輪郭が背後の壁に混ざり合うかのような絶妙な描写がされていること、そして当時非常に高価(金と同じくらい)だった貴石ラピスラズリを原料とする青い顔料(天然ウルトラマリン)を多用しているが特徴的です。ぜひこの美しく精緻な表現を実物でご覧ください。 ■フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち 東京都美術館 ■東京のフェルメール展 オランダ政府観光局 ■マウリッツハウス美術館 王立絵画ギャラリー ■ヨハネス・フェルメール Salvastyle.com
■尾崎彰宏/西洋絵画の巨匠(5)フェルメール 小林頼子/フェルメール―大いなる世界は小さき室内に宿る トレイシー シュヴァリエ/真珠の首飾りの少女 映画化原作 DVD「真珠の耳飾りの少女 通常版」 Amazon
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