総務省は6月28日、平成17年版「情報通信に関する現状報告」(情報通信白書)を公表した。
白書によると、04年末のインターネット利用人口は7948万人、人口普及率62.3%。利用率は全ての年代で上昇し、特に60歳以上の高齢者の利用率は2.43倍と大幅に伸びている。
04年の「1日当たり平均メディア利用時間の推移(全体平均)」ではメディア別の1日あたりの平均利用時間が次のようになった。
テレビ 3時間31分(前年3時間44分)
新聞 31分(前年33分)
インターネット(パソコン・携帯電話・PHS) 37分(前年32分)
今回の調査で初めて全体平均のインターネットの利用時間が、新聞を読む時間を上回った。年代別でも60歳未満では全ての年代でインターネットの利用時間の方が新聞を読む時間より長い。
このことは、「インターネット利用による生活時間・行動頻度の変化(2年前と比較)」でも裏付けられた。
新聞を読む時間 −17.9%
雑誌を読む時間 −32.5%
テレビを見る時間 −35.7%
また、今回初めて公表した「情報メディア別の情報収集用途」では、インターネット利用者に情報収集のために利用するメディアについて調査し、次のような傾向が得られた(単位%)。
ニュース
インターネット:67.4
テレビ:84.0
新聞:62.2
雑誌・書籍:6.2
仕事の情報
インターネット:61.6
テレビ:12.8
新聞:26.0
雑誌・書籍:31.6
勉強の情報
インターネット:65.1
テレビ:11.9
新聞:15.5
雑誌・書籍:45.2
趣味や遊びの情報
インターネット:88.6
テレビ:35.6
新聞:11.6
雑誌・書籍:54.6
旅行やお店の情報
インターネット:80.3
テレビ:28.1
新聞:11.5
雑誌・書籍:50.3
生活情報
インターネット:73.3
テレビ:45.9
新聞:26.1
雑誌・書籍:28.6
健康情報
インターネット:62.9
テレビ:46.6
新聞:20.5
雑誌・書籍:33.2
テレビ・新聞は主にニュースの収集、雑誌・書籍は勉強や趣味、旅行の情報収集のために利用されている。インターネット以外のメディアが上回ったのは、ニュース収集のためのテレビだけとなった。
これに対しインターネットは、幅広い分野での情報収集に高い割合で利用され、白書は「情報収集の手段として日常生活に欠かかせないメディアとなっている」としている。
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