1990年4月24日、ハッブル宇宙望遠鏡を乗せたスペースシャトル、ディスカバリー号が打ち上げられて今年で15周年。地球周回軌道を回るハッブル望遠鏡から送られた、大気を通さずに見た星雲や銀河の鮮明な画像(Hubble Heritage/ハッブルの遺産)は700,000枚にも及ぶ。公開されている画像(スライドショー)はどれもみな息をのむほどの迫力と美しさである。人類の想像を遥かに超えた宇宙の歴史、星の誕生から死滅までの過程を研究するのに、膨大な資料を宇宙から提供し続けている(ムービー)。15周年を記念して公開された最新画像は、7000光年かなたの宇宙空間にそそり立つ雲の塔のような「わし星雲」(M16)と、地球から2300万光年の距離にある、小さな銀河を脇に従えた渦巻き銀河(M51)の、今までで最も鮮明な姿だ。
しかし今のまま使い続けると、2007年から2008年にはバッテリーが切れ、ジャイロスコープが寿命となり動かなくなってしまう。後継機の打上げは2011年の予定で、宇宙飛行士によるハッブルの補修作業にはコストがかかるが、NASAの次年度の予算には補修分は盛り込まれなかったため、寿命とともに廃棄の運命となるかに思われた。だがNASA新局長に指名されたグリフィン氏は「前任者の決定は見直されるべきだ」と述べており、ハッブル存続に新たな期待が寄せられている。
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