インターネット広告費がついにラジオ広告費を上回った。ついに、来たか。2005年2月、電通調べによる「2004年(平成16年)日本の広告費」がメディア業界を震撼させた。
ITブームなどではない。ブロードバンドが標準環境となった今、ストリーミングに最新ニュース、流行情報にショッピング、インターネットはその形を自在に変化し、テレビ、新聞、雑誌、ラジオを飲み込もうとしている。
ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)と呼ばれる広告プロバイダが普及し、インターネット広告のインフラが急速に整った。これによりWEBサイトの運営そのものがビジネスになるチャンスが生まれたのである。
広がるIT格差―実社会への多大な影響とはなにか。それは、情報の送り手になるか、受け手になるかという目には見えない選択なのである。IT社会の勝ち組になるか負け組みになるか、企業にとっても、個人にとっても、知らず知らずに選択を迫られているのだ。ITができない、わからないと言っているうちに、変化自在のインターネットに飲み込まれてしまう時が来る。このままでいいさの「このまま」も雲行きが怪しいのだ。
例えば、ITとは関係なさそうな八百屋さんだってハンコ屋さんだって人ごとではない。隣のご夫人が身の回りのものから野菜やお肉までを送料無料で新鮮で電子マネーのポイントがつく○○.comで買おうと決める日は明日かもしれない。
現実に、インターネット広告で売り上げが前年比400%の伸びになったという八百屋さんも存在する。
04年の総広告費
テレビ20,436、新聞10,559、雑誌3,970、ラジオ1,795、インターネット1,814(億円 電通調べ)。
高まる一方、広告主の関心
キリンビールは最近、新商品の紹介に発売前にまずネット広告を使うようになった。「主ターゲットの30歳前後の若年層は、テレビや新聞よりもパソコンを情報源とする傾向がある」(担当者)。マンション販売の大京によると、ネット広告をみて成約した人の割合が全体の3割を超えたという。
巨額の広告収入
ヤフー(Yahoo!Japan)のトップページのバナー広告は、最も地価の高い「ネット業界の銀座」。1週間1000万円で売れている。同社はネット業界で初めて売上高1000億円企業となった。
大手ポータルサイトの集客力(アクセス数)
ネットレイティングス調べでは、今年3月の一ヶ月の訪問者数(ユニークユーザー)は、ヤフーが3031万人。ポータル2位のMSN(マイクロソフト系、1914万人)、3位のインフォシーク(楽天系、1604万人)。ヤフーが大きくリードしているのがわかる。
(asahi.comニュースより)
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