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彼岸(ひがん)・春彼岸・彼岸の入り
彼岸(ひがん)は雑節のひとつ。春彼岸は春分を中間に、前後各3日を合わせた7日間をいう。また、この間に行われる仏事・法要(彼岸会)をいう。彼岸はサンスクリット語の「paramita」の漢語訳「到彼岸」の略。「彼岸」は煩悩から脱した悟りの境地をさす言葉で、浄土思想では極楽浄土を西方の彼方にあると考えた。春分には太陽が真西に沈むため、西方にある太陽を礼拝し極楽浄土(西方浄土)に思いをはせ、そこに生まれ変わることを願った。また、昼夜の長さが等しいことから、仏教の説く「中道」の教えにもかなうとされた。日本では先祖供養、墓参などの仏事・法要へ変化し、社会的な風習として根付いているが彼岸は日本特有のもの。彼岸の供物である「ぼたもち」「おはぎ」は同じもので、春彼岸のころにみられる牡丹に由来するとされている。
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精霊の日
柿本人麻呂、和泉式部、小野小町の3人の忌日がこの日であると伝えられていることから。
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明治村開村記念日
1965(昭和40)年、愛知県犬山市に博物館明治村が開村した。博物館明治村は明治の建築物を保存展示する野外博物館である。
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人丸忌、人麿忌
歌人・柿本人麻呂の忌日。月遅れの4月18日に明石の柿本神社で例祭が行われる。
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小町忌
平安時代の歌人・小野小町の忌日。生没年は不詳。『古今集』等の作者で、絶世の美女との伝説がある。
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