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十五夜(中秋の名月)
旧暦の8月15日を「十五夜」「中秋の名月」という。「秋の真ん中に出る満月」の意味で、旧暦では7〜9月を秋としていたことから、8月15日が秋のちょうど真ん中とされた。欠けるところのない満月は豊穣の象徴でもあった。「十五夜」にはこれから始まる収穫期を前に、豊穣を祈り収穫を感謝する初穂祭としての意味あいがあり、芋をお供えしたことから「芋の名月」とも呼ばれる。また、中秋の名月に「月見」をしたなら、1ヶ月後の豆・栗名月の「十三夜」(旧暦の9月13日)にも月見をしないと、「片見月」は縁起が悪いと嫌われていた。
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藤ノ木古墳記念日
1985(昭和60)年、奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳の石室等が発堀された。藤ノ木古墳は直径約48m、高さ約9mの円墳で、古墳時代後期の6世紀後半に作られたものと考えられている。1985(昭和60)年に第1次調査、1988(昭和63)年6月に国内の発掘調査史上初めてファイバースコープを使った石棺の内部調査が行われ、その年の10月8日に1400年ぶりに石棺の蓋が開かれた。未盗掘で埋葬当時の姿がほぼそのまま残っており、当時の埋葬儀礼を解明する上で貴重な資料を提供した。
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10円カレーの日
日比谷公園の中にあるレストラン「松本楼」が、普段は700円のカレーを10円以上募金した人に提供する。1971(昭和46)年に焼失した店舗を、1973(昭和48)年に再建したのを記念したもの。売上げはすべて交通遺児育英基金に寄附される。
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