D-web ポータル / パンダ特集

パンダについて

現在、パンダの故郷、中華人民共和国以外の国に20頭前後のパンダがいます。
パンダは、まだまだ謎が多く、興味深い動物です。

★名前
パンダ…正式には、ジャイアントパンダ(英名 GIANT PANDA)。
分類…食肉目 パンダ科
     学名(ラテン語) Ailuropoda melanoleuca
長く、アライグマ科か?、クマ科か?という論争が続いていましたが、現在ではパンダ科に落ち着きました。
名前の由来には、ネパール語の「竹を食べるもの(ネガリヤーボンヤ)」からという説があります。
「大熊猫(ターシュンマオ)」は中国名。
「シロクログマ」という和名もありますが、一般的には知られていません。

★生息
野生での生息数は800頭から1000頭。
気温は夏でも20度以下、冬はマイナス15度にもなる寒い場所にいます。
中国西部(四川省,甘粛省,陝西省)からチベットにかけての標高2500メートル前後の森林地帯、主に竹林に生息。
一日に10から16時間程眠り、半径5キロを行動範囲とし、いつも同じ道を歩きます。冬眠はしません。

★パンダのからだ
体長は1メートルから1メートル50センチ、体高は70センチ前後、尻尾は10から15センチ、体重は約100キログラム。
後ろ足で立ち上がると170センチ程にもなります。
注目なのは「指」、食べ物の笹をうまくつかむために手根骨の一部が進化し、指が6本あります。
白黒模様なのは、雪に覆われた場所で、天敵の肉食獣から身を隠すため。
歯はとても丈夫で、平らで大きな臼歯(人間の約7倍)により、竹を噛み砕くことができます。
グルーミング(自分で、毛を整えたり、痒いところを掻いたりすること)には、後ろ足しかつかいません。

★食べもの
竹、タケノコが主食ですが、リンドウ等の花や、昆虫・小動物も食べます(竹以外の食べ物は全体の1%未満)。
元々は肉食動物だったために腸が短く、栄養分の吸収率が非常に悪く、
一日に30キログラムほどの竹が必要で、一日の大半の時間を食事に費やします。

★生活
普段は1頭で行動し、なわばりは特にありません。
敵に出会っても、すぐに逃げてしまいます。
寿命は、20から25歳ほど(動物園の場合)。

★心配なこと
ワシントン条約で売買は禁止されていますが、密猟が絶えません。
竹林が環境破壊で縮小していき、自然環境も悪化してきています。
竹林には、開花と再生のサイクルがあり、
80年に一度ほどの周期で10年間ほど竹林が再生しないという現象があるため、
その時期に多くのパンダが餌を見つけられずに餓死してしまいます。
また、繁殖率が低く、生まれる子どもも15センチほどの未熟児で、成獣になる前の生存率も低い。
国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されており、慎重な保護が必要です。


パンダのいる動物園は?


日本
上野動物園…東京都台東区 リンリン(オス)、シュアンシュアン(メス ブリーディングローン)
神戸市立王子動物園…神戸市  コウコウ(オス)、タンタン(メス)
アドベンチャーワールド…和歌山市  エイメイ(オス)、メイメイ(メス)、(ラウヒン、ユウヒン、リュウヒン、シュウヒンが誕生)

海外
サンディエゴ動物園…アメリカ
アトランタ動物園…アメリカ
ブロンクス動物園…アメリカ
ワシントン動物園…アメリカ
ブルックスフィールド動物園…アメリカ(シカゴ)1937年に中国外に初めてパンダが届けられました。
セントルイス動物園…アメリカ
チャプルテペック動物園…メキシコ
モスクワ動物園…ロシア
ベルリン動物園…ドイツ
ロンドン動物園…イギリス
マドリッドカサデコンポ動物園…スペイン
エバーランド…韓国
北京動物園…中国(中国にはここのほかにも、パンダのいる動物園がたくさんあります)

パンダなサイト
The Giant Panda…絶品の愛くるしさ! パンダ写真集(海外のサイトですが、必見 です)
パンダ研究所…日本の総合パンダファンサイト
中国大好き!〜熊猫的角〜…中国と日本のパンダの写真他、パンダ関連の情報やグッズの紹介
コウコウ&タンタン…神戸 から情報を配信
パンダ館…和歌山より情報 を配信
日本パンダ保護協会…パンダを、自然を、人類を守れ!
WWFジャパン 大熊猫…パンダの生態など
成都大熊猫繁育研究基地…成都大熊猫繁育研究基地 (パンダ研究所)の日本語版公式サイト。写真・情報が充実。
大熊猫倶楽部…中国のパンダのファンクラブ、英語版もあります。

パンダなバイブル
パンダ Planet of the panda.
パンダ研究所編

税込価格: \1,260 (本体: \1,200)
出版:求竜堂
サイズ:B6判 / 79p
ISBN:4-7630-9942-6
発行年月:1999.12

上野動物園の歴代パンダの写真と資料が満載。
パンダの家系図など、興味深い資料なども。
一度手にしたら、もう手放せない、
パンダ愛好家のバイブル的な一冊です。

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