20241207 第109回セミナー報告(近世史セミナー)

2024/12/08


第109回セミナーを2024年12月7日(土)、長野県立歴史館でおこなった。
 今年のセミナーは「近世の川除と水害」と題して、信州における近世の川除普請(河川の治水工事)と水害の歴史について取り上げた。本セミナーは、信州近世史セミナー及び歴史的水害史料活用研究会、長野県立歴史館との共催行事としておこなった。
 主催者を代表して原良通信濃史学副会長、会場館である笹本正治長野県立歴史特別館長から挨拶があった。11時から午前の報告に入る。
研究発表1 「近世後期の松本藩における治水政策と地域社会」 宮坂 和弥 氏(東北大学大学院生)
 県立歴史館が所蔵する松本藩松川組大庄屋清水家文書を使って、近世中期から後期にかけて松本藩の治水政策を変遷について報告があった。
 昼食休憩中の12時20分から30分ほど、山浦直人氏から高瀬川絵図の解説があった。
研究発表2 「近世の千曲川水害と流域村々ー18世紀の延徳耕地の治水をめぐる政治ー」 山崎 圭 氏(中央大学教授)   
 中野市の山田家文書を使いながら、幕府藩領の治水政策が抱える諸問題を報告した。
研究発表3
「絵図でみる千曲川の川筋変更(松代藩の瀬直し)の再考」 山浦 直人 氏(歴史的水害史料活用研究会・長野県立歴史館名誉学芸員)
 近世の水害絵図の比較を通じて、松代藩が行った千曲川の治水についての報告があった。
 3本の報告の後、信州近世史セミナーの大橋昌人代表から講師へのお礼の言葉が述べられ閉会となった。
 参加者77名

20241207 第109回セミナー報告(近世史セミナー)

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